人生反面教師
人の振り見て我が振り直そう

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販売文句Ⅱ

と或る寝具の広告で、

「『冬あたたかく、夏は涼しい!』
(この製品は)断熱性が高いので、夏は外気の暑さを防ぎ、冬は寒さをシャットアウトします。」

といった内容の文句が有ったが、断熱性が高いのなら、冬は良いとして、夏は布団の中にこもった熱を逃さないから暑い筈だろうに、まったくその事に就いては見て見ぬフリ。
普通、夏は余り掛け布団など使わないが、「夏も使える」事にした方が売れると思ってか、無理やりセールスポイントをくっ付けようとした結果がこれだ。布団の中に寝ているのが死体ででもない限り、夏に布団内部の温度が低く保たれよう筈はない。


さて、「冬暖かい」といえば、布団にしろ服にしろ、「吸湿発熱素材」というのが最近流行りだ。
「湿気を吸って発熱する」んだが、何か未来の熱エネルギー獲得法なのかと思いきや、そうではないらしく、この現象はどんな繊維にでも起きるらしい。
要は動き回っている水分子が繊維に付着してストップした事により、それまで持っていた運動量が繊維に移り、今度は繊維の運動量が増加して温度を上げる・・・といったところか。

この吸湿発熱繊維が何故格別あったかいのかといえば、従来の繊維より表面積を大きくしてあるので、より空中の水分子が付着し易いからという様な説明が有った様な気がする。
御他聞に漏れず、この類の商品の説明文も「水分を吸って発熱します」といった表現に留まっているが、吸った水分がどうなるかに就いては一切触れられていない物が殆どだ。

普通で考えれば、
水分が吸着する→周囲の温度が高ければまた水分子は空中に逃げていく→気化熱を周囲から奪う→周囲の温度が下がる
という現象が起こるであろう事が考えられる。
寒くてしょうがないから、毛布を持って道を歩いている人を家に招き、毛布を貸してもらったが、「もう帰らなきゃ」と帰っていく時に毛布も持ち帰られてしまった様なものか。
んじゃ、絶対に湿気すら逃さない構造の生地なら、水分と一緒に熱も持って行かれない筈だが、そういう事なんだろうか?
ネットを見ていると、それに関して日経だか何だかの記事が見られる。
以下概要。

「水分を吸着して発熱する繊維も、無尽蔵に水分を吸着出来る訳ではない。水分が飽和状態に達すれば発熱はしなくなる。夫れ迄の時間は2~3分でしかない。随って、発熱が行われるのは着用してから2~3分だ」

一方で、吸着した水分を「放湿」して、湿気を内部に溜め込まない発熱繊維があるという。
毛管現象で、繊維(の多分先っちょからか?)から放湿するらしいのだが、エアコンのドレンホースの様に、タラタラタラタラ水滴を垂らす訳でもなし、気体の状態で空中に逃がすのなら、どっちにしたって気化熱分の熱量は持って行かれる筈じゃないのだろうか?

また、こうした商品の説明文の中には、
「気化熱を奪われない様にする為に、保温にも工夫する必要がある」
等と書かれているものがある。
同商品はやはり「放湿性」を持っているらしいのだが、「極細繊維を以て放湿時にも汗冷えを抑えている」という様な説明しかなく、具体的説明が無く、「保温」と「放湿」をどう両立させているのかは不明だ。

尤も、先に述べた様に、着ているのは生き物であって死体ではないので、熱源を水分子の吸着熱だけに頼らなければならない謂われはなく、衣服に保温力があれば自身の体温の輻射熱で温まる事は可能なのだが、発熱繊維に水分子が付着して得られる熱エネルギーと、水分子が気化する際に持って行く気化熱の収支が0になるのだとすれば(脱いで乾かさない限り水分が逃げて行かないほど頑なに水分を逃がさない繊維であれば水分の蒸発による気化熱の簒奪は避けられるだろうが)、「吸湿発熱」で発生した熱は全て持ち去られる事になり、「吸湿発熱繊維」の寝具や衣服を用いる意義は限りなく低いんじゃないかと思うのだが、どうだろうか。
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  1. 2011/10/27(木) 20:38:37|
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