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人生反面教師
人の振り見て我が振り直そう

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ホテルマンに訊くな

ホテルのフロントをやった事がある。
接客業は何でもそうだろうが、業務に関連した事柄に関しての質問を客から受けるものだ。
例えば電気製品を売る販売員なら、オーディオの事、洗濯機の事等を訊かれるだろうし、洋服屋なら服のサイズや生地に就いての質問を受けるだろう。
ところがホテルの客の質問というのは、普通で考えたら「そんな事を俺に訊くなよ!」という様なものが多い。

●周辺で食事●
「この辺でオススメの食事処あります?」
というのはいい。が、
「和食がいいんだけれど、連れの者が豆腐が駄目なんですが」
とか
「コース料理でも何千円迄のトコで」
とか訊くけど、そんな観光客向けの食い物屋に仕事途中の我々が食いに行く訳ねえだろう?毎日毎日そんなもん食ってたら、金が幾ら有っても足らんわい。第一、一度や二度食いに行った事が有ったとしても、食材に何が使われてるか、価格設定がどれ位かなんて処までイチイチ知ってるわけねえだろうっつーの。

●周辺観光●
「○○植物園を見に行きたいんだけど、何時から何時までやってます?」

知るか!

「○○寺と○○神社を見に行きたいんだけど、入場料幾らですか?」

知るか!

こういうのはホテルから数十キロ離れた施設の事だろうと、平気でコチラに訊いてくる。
何で俺が其処の営業時間や入場料を知っていなきゃならない?俺は其処の営業で来てんじゃねえぞ。

●宿泊券●
旅行会社によっては、宿泊先で提出させる「宿泊券」を発行して、事前に客に渡しておく所がある。
券を発行するにしても、ただ宿泊券だけを発行するんじゃなしに、鉄道の乗車券だとか、列車の中で何か貰える券だとか、色々旅行に特典を付けて、何枚も発券する場合がある。
客の方は、それで戸惑ってしまい、フロントで一体どの券を提示すればよいか判らず、列車の方の券を提示して来たりする。
こっちは、「その券じゃなくてこっちですよ」と宿泊券を貰う。
客は手元に残った券を見て、少時考え込んで、
「じゃあ、こっちの券は、ドコソコから乗ってドコソコまでの間に提示すればナニナニが貰えるんですよね?」
等と訊いて来るが、知るか!
旅行会社と鉄道会社がお互いに決めた事を、こっちが知るわけねぇじゃねえか。私に訊いて来るんじゃないっつーの。
そもそも何百キロも遠くの駅から乗る列車の事なんか知らねぇっつーの。

●電車●
フロントにやって来て、
「朝○△時の列車に乗って、×□時に浅草に着きたいんだけど、どう乗り換えたらいいんですか?」
だからそんな遠くの路線の乗り換え方法迄イチイチ知らねぇってば。何―ぁんで俺に訊くんだい。鉄道マニアじゃねえぞこっちは。ホテルマンと鉄道会社員の区別が付かねえかね。

●バス●
電話して来て、
「東京から電車でナントカ駅(ホテルの最寄り駅)に行って、其処からバスでホテルに行こうと思うんだけど、バス代幾らですか?」

知るか!

「今電車に乗ってて、○時×分にドコソコ駅に着くんだけど、○時台に出発するバスはありますか?」

知るか!

それはウチに訊く事じゃねえだろう!?
何でバス会社に訊かねえで、わざわざホテルに電話して来るかね?
バスならまだしも、タクシー代訊いてくる猛者がある。知らねぇよ・・・。

●天気●
電話を掛けて来て、
「今ドコソコなんだけど、そちらの天気はどうですか?」
これは当然の質問といえる。併し、
「そちらの明日の天気はどうですか?」

知るか!
明日の天気なら天気予報を見ればよかろう。その程度の時間的余裕は有るのではないか。
挙句の果てには、
「今週、雨ふりますか?」
知るわけねえだろっつーの。超能力者じゃねえぞコッチは。気象庁に訊けよ。
土地の者なら土地の神様と話が出来るとでも思ってんだろうか。

●道の状態●
電話して来て、
「今そちらは寒そうだけど、ナントカ駅(ホテルの最寄の駅)からそちら迄の道に雪はありますか?」
という、これはまともな質問。
「今東京なんだけど、ナントカ湖に行く途中の峠は凍ってますか?」
ナントカ湖に至る途中の峠は、ホテルから10km以上離れている。10kmも離れた場所の、今日の道の状態を知っている訳ねえだろう。
だが、自分の住む場所から100km以上離れた地域の事である事を考えれば、例えホテルから10km離れていようと、向こうからすれば「ホテルの近場」であり、「ホテルの人間なら知っていてもおかしくない」と思うのだろう。
併し、チェックインして何時間も経って、その間こちらと何度も顔を突き合わしているのにも拘らず、矢庭に近寄って来て、
「ナントカ湖に行きたいんだけど、途中の峠は今凍ってますか?」

知るか!
あんた、さっきから俺が此処に居たのを何度も見てんだろう?
何で俺が今、其処が凍ってるかどうか知ってんだよ。幽体離脱して見て来れるとでも思ってんだろうか。スタンドなんぞ持ってねえぞ。

●混雑●
ホテル近辺の観光スポットには何があるかを訊いて来る。
こっちが「これはどうだ?」と訊くと、「それは見て来た」という。
「ではこれはどうか」と薦めると、「う~ん、イマイチだ」
そんなこんなで話している内、車で4~50分もかかる様な場所の話へと、範囲が拡がっていって初めて「うん、そこにしよう!」という話になる。
あとはスケジュールの問題だ。
「△時に此処を出発してドコソコを見て、見終わるのが×時で、それから駅に行くんだから・・・、その時間帯のドコソコの前の道は混みますかね?」
待て待て。
アンタは此処に来るまでに三時間かけて来て、「遠いなぁ」と言ってたんだろう?
このホテルから4~50分かかる観光スポットは、では此処からどの位距離があると思ってんだ?
単純に考えて、自分が家からホテルまでかかった時間の三分の一の距離があるとは思わんか?
そんな遠い場所の、その時間の道路状況を、何で私が知っていると思うんだアナタは。
私は常日頃、一体何処迄足を伸ばして特定の道路の混雑する時間帯を調査せねばならんのだ?
横浜中華街の付近のホテルに勤務する人は、中華街や元町の情報なら知っているかも知れんが、鎌倉の午後三時のナントカ通りの混雑状況を知っていると思うかね?
知りたかったら鎌倉のホテルの人に訊きなさい。

●所要時間●
連休などの時は、当然通常より道が混雑し、目的地に到着するにはそれだけ余計に時間がかかる事になる。
「ここ(ホテル)から○○寺まで、車でどの位かかります?」
ホテルから○○寺迄は3キロ位離れている。
「通常なら車で5~10分なんですがねえ」と私。
「でも今物凄く混んでますよねえ」と客。
朝、私が出勤した頃は左程でも無かった混雑が、此処に来て大渋滞になっている。ホテル前の道路も、車がチビチビとしか動いていないのが見える。
「そうですねえ。私が出勤して来た8時頃はそうでもなかったんですが、大分混んで来た様ですね」
「何処が渋滞してて、こんなに混んでるんですかね?」
「多分○○寺の前の交差点だと思いますよ」
「じゃあ、其処まではそこそこ車が流れてるとして、○○寺の前まで行ったらどの位で寺の中まで入れますかね?」

知らねぇっつーの。
一体、今何台の車がその交差点に集中していて、交差点を右折する車と左折する車がどの方向から何台来ていて、道を譲ってくれるドライバーが何人に一人の確率で交差点で信号待ちしていて、信号の間隔が何分で切り替わって、○○寺駐車場にどれ位詰まってて、入り口から駐車場迄の道が何百メートルで、其処に車が何台入ってて、単位時間内に駐車場から出る車と入る車の数がどれ位の比率なのか知らねぇし、知ってたって、イコール「○○寺前交差点から何十メートル地点から○○寺駐車場に駐車出来る迄の時間はこれ位だ」などという計算出来るか!

土地の者ならその土地の事を或る程度知っているだろうと思うのは人情だが、冷静に考えてみればホテルから何十キロも離れた地域の現在の混雑状況や、周辺の娯楽施設や食事処の価格設定や開閉店時間、リアルタイムでの遠隔地の天候など、わかる筈もない。
西遊記の斉天大聖の様に、一陣の清風と化して空間の中に雲散霧消し、広範囲に拡散して瞬時に半径数十キロ圏内の状況をつぶさに見て廻り、最後に風の中の自分を集めて実体化する様な仙術を心得ていれば別だが、風の中に雲散霧消どころか、雲にすら乗れないホテルマンに訊くべき話ではない。
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  1. 2010/06/11(金) 23:57:21|
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