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人生反面教師
人の振り見て我が振り直そう

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若者の書く小説ジャンル

去る所に、所謂「2ちゃんねる」の様に、管理者が掲示板スペースを提供し、ユーザーが自分の思い思いの議題でスレッドを立てられるサイトが有る。「掲示板サイト」とでも言うんだろうか。

其のサイトの乱立する掲示板群の中に、
「皆でリレーをしながら小説を書きましょう」
というカテゴリーがある。要は、
「私が一話目を書きました。では二話目を誰か書いて下さい」
という形式で、続く限り100話でも200話でも続いていくスレッドを幾つも包括する小説掲示板カテゴリーと云うわけだ。

興味本位で覗いてみた。
同掲示板内には、凡そ300タイトルからのアマチュア小説スレッドがアップされている。
併し其のストーリーの基本設定たるや、矢鱈に偏ったジャンルが多いのに気付く。

小説のジャンルといえば、推理、歴史、戦記、SF、ファンタジー、ハードボイルド等々が思い浮かぼう。だが当該サイトにアップされている小説のジャンルは大抵、ファンタジーか青春物である。
若者が集まるサイトだからだろうか。併し、当該サイトには非常に多くの人間が集まり、同サイトの掲示板カテゴリーも、社会、科学、哲学ほか諸々のジャンルが用意され、それらの掲示板でもそれなりの議論が展開されている、つまり様々なジャンルの達者が多く集まって居る訳だが、ことリレー小説カテゴリーに限っては、何故か「青春、ファンタジー」のジャンルで埋め尽くされている様な状態で、推理やら歴史やら戦争物等が皆無に等しいのは何故だろう?

「他の掲示板は兎も角、小説掲示板には若者が集まるからだ」
と言われれば、そうなのかも知れないと納得するしかないが、不思議なのは其の一つ一つの小説の設定の類似性だ。
話の基本設定で多いのは、「女を主人公にする」「主人公は中・高生」と云う設定である。これを基本設定とし、其処からファンタジー物か青春物かに分かれるのだが、ファンタジー物になると大概「女が戦う」事になる。何を以って戦うのかと云えば、「魔法で戦う」と云う設定が矢鱈に多く、何処でそんな話が展開されるのかといえば「我々の棲む世界ではない、何処か別の世界」でだという。

第一話を書き始める人は、
「登場させる人物のキャラクターを細かく設定して下さい」
等と注意書きを付ける事が多いが、その際、何故か「目の色」と「髪の色」を設定させたがる。
普通目も髪も「黒」だろうが、「青」とか「オレンジ」にしてみた方がいいんだろうか。

中で、「長髪の黒髪で黒服。口調は昔の武者の様」と云うキャラクター設定が有ったのだが、そうして出来上がった登場人物は、武者口調とは云え、「やや!」「あいや!」「これはしたり!」等とは決して言わない。
「見てみい」ではなく「見てみろ」。「~だの」ではなく「~だな」。「致すわ」ではなく「するよ」。
二人称代名詞と云うのか、相手を指す時には「御邊」、「御手前」、「おこと」、「其許」等とも言わず、せいぜい「お主」か「お前」である。
武者とは言い条、イメージは飽く迄「長髪で青い目の細面の黒服のスマートなお兄ちゃん」にしたいのであって、小島剛夕の描く拝一刀の様にはしたくないらしい。(拝一刀を「武者」と言えるかどうかは此の際措いといて)

で、この「女が主人公」で「魔法で戦う冒険」と云うジャンルに、「惹かれて」続きを書くのを買って出る連中がこれまた多い。
「設定に魔法と騎士が出て来たので、思わず来ちゃいました♪書かせて貰っていいですか~」
等と言い乍ら話に入って来るのだが、何故そんな物に「惹かれて」入って来るのだろう?
「精神世界」、「ドラゴン」、「戦士」、「モンスター」、彼らはこうしたキーワードに惹かれて寄って来るのだが、そもそも、何故若者達は、一様にこうしたジャンルに興味を示す様になったものだろうか。

昨今流行っているのは「エヴァンゲリオン」とか云うロボット漫画ではないのか?
「ガンダム」もシリーズとして続いているかどうか知らんが、どっかで未だに「ガンダム」のプラモデルを売ってるのを見た様な記憶が有るから、尠くとも人気が有るのは間違い無さそうだ。
こういうのが流行るのなら「ロボットヒーロー」物か、亦は「SF」物の小説が多くなりそうなものだが、事実は「魔法・女の戦闘」物が大半を占める。

「ハリー・ポッター」とか「ファイナルファンタジー」なんかの影響だろうか?
或いはオタクの漫画でそういうジャンルの物が流行っているのだろうか?
オタクの漫画なら女が主人公で、然も戦うと云った設定も多かろう。
考えてもこの現象が何故起こっているか、原因の突き止めようも無いが、非常に不可解な現象だという点だけは書き留めておきたい。



そう云えば二十年以上も前の話だが、或るオタク雑誌を見た事が有る。
その雑誌の最後の方に「読者投稿」のページが有ったのだが、どんな投稿だったかと云えば、

「ドコソコ(精神世界の名)で今、ナントカ(敵の名)の軍勢に攻められ、劣勢になっています。(精神世界の)戦士の方々、救援に来て下さい!」───ペンネーム・ポポさんより

みたいなのが幾つも投稿されていた。彼等は本気だったものだろうか。
ところで此の雑誌は月刊誌である。投稿してもスグ次月号に載らないとすれば、投稿したのは二ヶ月以上前と云う事も有り得よう。仮に投稿が採用されてスグに雑誌に掲載されるとしても、今月号を見た「精神世界の戦士」が出す返信が掲載されるのは、更に次月号になる訳だ。
どこの世界に戦場から救援依頼を出すのに、月刊誌の投稿欄にハガキで出す兵士が居るのだろう。通信兵くらい同行させんものだろうか。(因みに携帯電話は一般に普及していない時代である)

繰り返すが、これは二十年以上も前の話だ。
併し、上で扱った問題の当事者たるリレー小説の若者達は、まさにこれに近い世界観を求めている様だ。
こういう話の内容に惹かれる風潮が、二十有余年を経て未だに一部で連綿と受け継がれているのだろうか。
二十数年前に雑誌に投稿していた「精神世界の戦士」達も、今となってはいいおじちゃん、おばちゃんだろうが、彼等は最近の若者達のこうした現状をどう見るのだろうか。
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  1. 2009/08/20(木) 01:10:52|
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